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巷間には男性器を大きくしたり、伸ばしたり、という治療の広告が存在します。
当院では、公には行っていませんが、
それらの治療スキルは持っているため、他の先生方の依頼をうけ、オペをしに出張に出ることはちょくちょくあります。
そういった出張先でスタッフに聞かれるのが、
陰茎の皮下(白膜上)に注入物をいれて、サイズを大きくした患者さんの場合、
注入物によって物理的に、白膜までの距離が広がるため、注射針が届かない、という話が時々ある、と聞きました。
これまでのインジェクターを用いた新リビドラ法の場合、
こちらの注射器のいずれかを使います。
左(上)が30G(最近の処方の主流) 右(下)29G(これまで使用していたもの)
分かりにくいかもしれませんが、
30Gの方が8mm、29Gの方が12.7mmの針長となっています。
本来1cm近くあれば、何もしていなければ余裕ですが、陰茎増大治療で10cc、20ccと陰茎の周囲に注入物を入れている場合、確かに厚みが1cmを超えそうな雰囲気のものをよく見かけます。
男性器の治療の場合、主に陰茎基部に麻酔をします。
そういう意味では、以前にも書きましたが、男性器の治療を受けたことのある方は、27Gの針の太さで麻酔をされるのでそれに比べると、
29Gでも相当細いため、注射の痛みは(-)~ほとんど無い、ことも容易にご理解いただけると思います。
陰茎増大の治療を行っている場合、薬液を注射器に吸引し、その後細くて長めの針に付け替えれば痛みのリスクを抑えながら、長めの針でより確実性を高めながら陰茎海綿体に薬液を注入することが可能になります。
ちなみに、当院で現在仕入れが可能な注射針は、
一般的に使用するのが、こちら。30Gで針長は13mmです。
その他に特注になりますが、こちらが、30Gで針長が16mmになります。
一般的に陰茎麻酔時には、
こちらの27G、13mmの針を使ってもまず陰茎麻酔は可能です。(ちなみに陰茎背神経への浸潤麻酔は、経験上ですが効きが悪いことはかなりの頻度で起こります。)
ただ、私が慣れているからというのもあるのでしょうが、やはりそれなりの圧で押し込むようにして、白膜を超えるように刺入します。
ですのでICIに慣れた方であれば、13mmでも十分に陰茎海綿体への刺入は可能と考えますが、16mmの針を使うのも選択肢の一つだと思います。
薬液のコストもそこそこですので、やはり無駄を減らしてより確実に陰茎海綿体に薬液を注入することが最も大事ですので。
ちなみに、その他の解決策としては、
陰茎基部の腹側(玉袋側)からの注入があると思います。
これは、一般的に陰茎増大治療は、風呂場など他の同性や、介護現場での女性スタッフへの見栄えを気にされて行われる方がメインと思われますので、その場合量と料金の兼ね合いもあり、
注入のメインは陰茎の背側半分~3分の2程度に偏っていることが多く、全周性に注入されるのは、女性の希望その他もあり、SEX時の太さを更に追及される方がメインであり、経験上では頻度が少ないと思われるからです。
全周性の場合は、針長を長いものにするか、ぐっと押し込み白膜までの距離を近づけるのが一般的な患者さんへおすすめ可能な方策だと思います。
それ以上については...。セカンドオピニオンとしてお受けした場合は説明したいと思います。(^ー^)