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ICI(陰茎海綿体注射)を行うにあたり、おそらく最大の障壁は『注射の痛み』に対する不安だと思います。
この点に関しては、過去にも
https://ah-clinic.com/needle-thickness/
https://ah-clinic.com/fear-of-injection/
で、触れています。
しかしながら、実際に多くの患者さんに処方をしていますが、実際注射を体験した方で、「痛かった」という方は基本的に皆無、といっていいようです。
もちろん、それは触っていないような「無痛」という意味ではなく、
『いわゆる恐怖をもつ、という意味合いでの「針を刺す痛み」は殆ど無い』、ということだと私は解釈しています。
とはいえ、どうにか痛みの感覚が体験や比較できないかと、身近なもので何かないかと日ごろ思案しているのですが、今回ふと思いついたのが、普通の家庭や食堂などどこにでも存在する
爪楊枝(つまようじ)!!
これで実際に自分の陰茎をつんつんしてみて、その痛みと比較をしてみたらどうだろう!?ということでした。
ICIの患者さんは、その治療の性質上もあり、基本的には、
薬の処方希望の連絡 → 受け取り又は送付
のみで通常は完結してしまうことが多いです。
このため、なかなか治療の細かい感想などを聞くことはできません。
そんな中、持続勃起症の発症がとても心配で非常に慎重に投与量を調整していっている患者さんがいらっしゃっいます。
この方は私に色々と質問をされ、また、私の問い合わせにもとても細かく答えていただける、という医者にとってはとてもありがたい存在の患者さんです。
そこで、今回の爪楊枝比較の件も、その患者さんに無理を言いまして、実際にお宅にある爪楊枝で刺入部をツンツンして頂き、普段のICIの痛みとの違いを報告して頂きました。
こちらは今回最後に引用させて頂きますので、是非ともご一読頂ければ幸いに存じます。
というわけで、この患者さんは非常に研究熱心な方でもあり、最初の頃に打ち損じがあったことから、私が陰茎の解剖学的な特徴を説明し、場合によりインジェクターよりも直接注射をした方が、
陰茎海綿体に薬液を注入する、という目的では確実性が高まりますよ、と助言をさせて頂いてから、インジェクターをやめ、直接注射を行われるようになっただけではなく、
下記の写真のように、針のキャップを切り取り、注射器を最後まで刺入しても、針は陰茎海綿体に5mmだけしか入らない(オートインジェクターと同様)ように工夫をされていました。
これが切り取った状態です
このように薬液の入った注射器のキャップを外して、差し替えると即席の簡易手動インジェクターの完成です。これで陰茎にブスっと挿し、持ち変えると、安定しているそうです。
今回本題ですが、ICIの針と爪楊枝を比較してみました。
更にアップ!明らかに爪楊枝のほうが太いです。
要するに、爪楊枝で陰茎海綿体(実際には陰茎の包皮)をツンツンして、あぁ、これくらいなら大丈夫か。と思えたらしめたものです。
実際のICIの注射はこれよりは痛くないわけですから。しかも挿すのはツンツンではなく、一瞬です。
これで少しでも、痛みに対する恐怖感が減れば、と思います。
ちなみに男性系の治療(陰茎増大や亀頭増大、包茎その他)を受けたことのある方なら、麻酔の注射はICIの注射の針29Gより太い、27Gで麻酔をされていますので、あれよりも痛くない、と説明すると、恐怖感が減る方は多いようです。こちらも参考まで。
最後に、初めに書いた患者さんから頂いた報告メールをそのまま引用させていただきます。なお、読みやすくするために改行、色付けなどだけさせて頂いていますが、文言の変更はありません。
【68歳の男性患者さんです】
先生とこから帰って爪楊枝ためしました。 感想報告します。
まず痛みの種類が全然異なる。
爪楊枝は、釘でつかれた痛み 刺した所全体直経5センチ程痛い
仮に爪楊枝で注射となれば出来ない。
注射であれば、あれ何か当たったぐらい 痛いと言う言葉に当てはまらない。
針を刺すと言うイメージからすれば予防注射のイメージがあるが痛さは比較出来ない
数値を当てたら 爪楊枝は100とすれば、注射は0、1ぐらいで比較にならない。
よく会話で騙されたと思って食べてみ の会話があるが それと同じで 騙されたと思って注射してみ 怖がっていたのが何だった
針が髪の毛より細いとか 説明あるが 私たちには比較出来ない
医学にたずさわつておれば 頭で比較が出来るが 一般人には比較できる知識がが無い
騙されたと思って試すこと これにつきると私は思う。
長々とすいません。 今後も宜しくお願いいたします。